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    yunanca ha? görürsün sen!

     日本代表の2009年は2章立てだった。前半が「アジア編」で後半は「世界編」。6月まで続いたワールドカップ(w杯)アジア最終予選を勝ち抜くと、w杯本番への準備を本格化させていった。

     アジア編で試されたのは精神面。予選の相手はオーストラリアを除き、日本が普段通りにやれば勝てる国だった。「予選突破は当たり前、という空気がむしろ重荷になった」とfw玉田(名古屋)。21歳のdf内田(鹿島)は試合のたびに吐き気を覚えた。

     そんな重圧に耐え、3月のバーレーン戦、6月のウズベキスタン戦と1―0で連勝。終盤の相手の猛攻に動じず本大会の切符をつかんだ。「チームの一体感が深まった」とは岡田監督の実感だ。

     世界編では一転、技術、体力面で強豪との差を突きつけられた。分岐点は9月のオランダ遠征。オランダ戦ではゴール前の決め手不足を露呈し、後半のスタミナ切れで3失点を喫した。ガーナ戦は、アジアで敵なしだった中沢(横浜マ)、闘莉王(浦和)の両センターバックが1対1で競り負けた。

     この2試合を物差しに、選手は「対世界」の意識を研ぎ澄ませていく。11月の南アフリカ戦。中沢は前線からの追い込みを全体に徹底させる一方、自らは背後への長いボールに注意を払い続けた。「ガーナは、単純な裏への放り込みを速さと強さで好機に変えてしまった。同じ失敗は繰り返せない」。fw岡崎(清水)は9月の遠征を機に「斜めに抜け出す動き」を増やした。「真っすぐ飛び出してもオランダには通用しなかった。点を取るにはもう一工夫が必要」

     素早い攻守の切り替えを基軸とする岡田監督の方針はぶれないから、選手はチーム戦術への個々の肉付けに集中できている。来年1~2月に待つのはアジア杯予選・イエメン戦、東アジア選手権。再びアジア勢との対戦が続く。その向こうにどう世界をイメージし、プレーの質を高められるか。11月の香港戦。mf長谷部(ウォルフスブルク)は豪快なミドルシュートを決め、喜ばなかった。「w杯に出る相手なら、あそこはフリーで打たせてくれない」

     あと半年。個々の孤高な姿勢がw杯の結果に集約されていく。(中川文如)

    ■取材班が布陣を予想

     2010年w杯の布陣を、09年の実績をもとに日本代表取材班が予想した。布陣は、9月のオランダ戦で岡田監督が「ゴール前の迫力が薄い」と感じて以降、主流になった4―4―2を採用。左の攻撃的mfは松井(グルノーブル)、大久保(神戸)、石川(fc東京)も候補になる。fwは岡崎のほか、w杯予選の実績から玉田を置いたが、森本(カターニア)、興梠(鹿島)らの飛躍が欠かせない。(予想メンバー参照)
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